動的解析(Dynamic Analysis)
固有値解析・床応答解析・時刻歴応答解析により、共振リスクと応答低減策を定量化します。
概要
EFANは、核融合・加速器・原子力領域を中心に、構造物の動的特性評価と耐震検討を実施します。固有値解析でモード特性を把握し、床応答解析で周波数領域の設計指標を、時刻歴応答解析で地震動や任意加振に対する応答を評価します。
解析手法・使用ツール
- 固有値解析:固有振動数・モード形状、モーダル有効質量
- 床応答解析:床応答スペクトル(加速度/速度/変位)、設計指標の確認
- 時刻歴応答解析:入力地震動・任意加振波形に対する応答(減衰モデル選定含む)
- 使用ツール:ANSYS Mechanical / Workbench 等
必要な情報
- 3D CADモデル(STEP等)、質量特性(密度・付加質量)
- 拘束条件(固定・支持条件・接触定義)、減衰設定(比例減衰/モード減衰 等)
- 入力条件:床応答スペクトル(設計用)/時刻歴波形(加速度時系列・サンプリング情報)
- 評価基準:共振回避条件、許容変位・応力、性能評価指標(安全率・クリアランス)
- 検証データ(任意):実機試験・過去解析との比較観点
成果物
- モード一覧(固有振動数・モード形状・有効質量比)
- 床応答スペクトルに対する応答量(最大加速度・変位・応力 等)
- 時刻歴応答のピーク値・時系列、支配モード・位相の考察
- 評価レポート(前提・モデル化・検証・改善提案)
進め方
ステップ | 内容 | 主な成果物 |
---|---|---|
1. 要件整理 | 対象・境界/減衰・入力条件(床応答/時刻歴)・評価基準の確認 | 要件定義書 |
2. モデル化 | メッシュ・材料・拘束・減衰設定、入力スペクトル/波形の整備 | 前処理データ |
3. 計算・検証 | 固有値→床応答→時刻歴の順で実行、収束性と妥当性確認 | 検証ログ、計算レポート |
4. 結果整理 | ピーク応答・支配モードの特定、対策案の抽出 | 評価レポート |
5. レビュー・移管 | 成果共有、トレーサビリティ資料整備、データ引き渡し | 最終報告書、成果データ |
お問い合わせ
動的解析のご相談・お見積りは、対象物、境界・減衰、床応答スペクトルまたは時刻歴波形、評価基準、希望納期を添えてご連絡ください。